2025年 03月 04日
畝森さんセミナー |
先日、茨城県建築士事務所協会主催のセミナーに参加してきました。
今年の講師は「畝森泰行」さん。
毎年楽しみにしているスキルアップセミナーですが、昔から好きで、お話をしてみたいと思っていた畝森さんが来ることを知り、すぐに設計仲間たちにも声掛けし、申し込みをしていました。
セミナーがはじまると、畝森さんは慎重に言葉を選びながら、飾らない言葉でこれまで積み重ねてきたことを丁寧にお話してくれました。teco金野さんと共用している事務所の話、自邸であるHouses、tette...共通していたことは色々な居場所をつくっていて、使う人が好きな居場所を探せるということでした。
畝森さんからのご提案で、後半は質疑応答の時間を長く取った、対話形式に。
こういう時は...とりあえず勢いで手を挙げて、話ながら考える。以前、土井善晴さんから教えてもらったことです。
思いのほか緊張してしまい、質問の内容がおぼろげですが、たぶん次のような話を投げかけました。
「畝森さんの建築は平面からは想像しずらい、断面・立体構成であり、外部を小さなボリュームに分節していく方法は、外部環境に対するラルフ・アースキン的な考え方かと思っていましたが、内部の床や天井を変化させて、様々な居場所をつくる為のものでもある事が分かりました。House Tokyoやtetteなどでやっている、普段私たちには、あまりなじみのない構造的に「吊る」という行為は、床や天井の出隅・縁となる部分に柱を立てないことで、居場所の明確な境界をつくることを避ける為なのでしょうか?」
こんな、まとまりのない質問に対して、畝森さんは丁寧に2つの理由があるとお話してくれました。
一つは下からの積み上げではなく、上から吊ることによって、新たな構造、寸法体系が入り、より多様な空間になるということ。近代建築では「細い」「薄い」という価値観が優先されがちだが、「厚い」「太い」など、構造においても多様性を持たせたい、とも云っていました。
二つは、柱が無いほうが、自然に思えるということ。使う人が明確にゾーンを意識せず、潜在的に気付けることが良いのではないか、ということでした。
また、住宅を中心に設計している設計仲間からも、とても印象に残る質疑応答がありました。
「畝森さんは他者をどのように捉えていますか?家族間のプライバシーをワンルームで、どのように考えているのでしょうか。」という旨の質問に対しても、非常に共感を覚えました。畝森さんは下記のように答えてくれました。
ワンルームが良いと思っていて、その中で様々な居場所をつくるようにしている。「気配」で他者を認識することが大切だと思う。
今回の対話で、普段自分が考えていることに言葉が与えられたような気がしました。
今年は、積極的に合いたい人に会って、自分を見つめ直したいと思いました。
(Sk)
#
by shiratokomuten
| 2025-03-04 09:16


